もっと おいしい ごはんの炊き方【ごはん道No.1】
五ッ星お米マイスター直伝
「 もっと おいしい ごはんの炊き方 」 No.1
『美味しく炊けたごはんは無敵』‼
「お水」「研ぎ方」「ほぐし方」など、
ほんのひと手間で、いつものごはんが変わります。
お料理も生かしてくれます。
多感な子ども達の敏感な舌も、
きっと満足してくれるでしょう。
ぜひ、 『ココカラ流』 で本当の
ごはんの味を体感してみてください!
1 ➡
計る
2 ➡
洗う
3 ➡
浸す
4 ➡
炊く
5 ➡
解す
6 ➡
食す
7 ➡
保存
8 ➡
保管
1. 正確に計る
__________
お米、1合=180ml(約150g=1カップ)
❶ 計量カップにお米を山盛り入れます!
❷ 手や菜箸などですり切り1カップを正確に量りましょう。
ポイント
炊く量が多くなると誤差が出やすいので、
1合ずつ丁寧に量ってください。
2. 洗米は「3分以内」!
__________
ポイント まずは洗米準備!
量ったお米をボウルや炊飯釜に入れ、
軟水のミネラルウォーターや浄水器の水をお米が浸るぐらい入れてください。
軽く2~3回混ぜたら、素早く 全ての水を捨ててください!!
ここから本当の洗米です!
❶ 水がない状態にしたら、指先を曲げてお米を20回程度かき回します。
◯「シャカシャカ」とリズミカルに一定のスピードで研いでください。
✖「ゴシゴシ」はNGです。
❷ 水(水道水でOK)をお米が全て浸る量を入れて、
2・3回かき混ぜてすすぎます。
❸ 「❶と❷」を2回ほど、繰り返します。
❹ 最後のすすぎの最中に、水が白く濁っていても、
泡が立たなくなったら水を捨てて洗米が完了です!
3. 浸す
__________
❶ 炊飯器の内釜の目盛りに合わせて水を入れましょう!
❷ 浸水の目安は30分~60分ほど。
お米の芯まで熱伝導を 良くして、ふっくら炊くために吸水はとても大事です。
COCOKARAの おすすめは、2時間~3時間くらいです。
ごはんが甘くなりますよ!
ポイント 最後に入れるお水は"食べる水"!
お米の吸水は、最初の30分で約90%以上にもなります。
ですから、軟水のミネラルウォーターか、浄水器の水がおすすめ◎
4. 炊く
__________
❶ 食べ始める時間 +『30分前!』の蒸らす時間を逆算して炊飯!
ポイント 清潔な炊飯器は炊き上がりに差がでます!
炊飯器の中蓋などについた水滴は、フキンなどで拭き取ります。
中蓋や噴出し口に「汚れ・米粒など」を付着したまま炊飯すると、
内側が焦げて嫌なニオイの原因にもなります。
5. ほぐす・蒸らす
__________
❶ 炊けたごはんをしゃもじで十字に切ります。
❷ ごはんを1/4ずつ、底の方から持ち上げてウラ返します。
❸ 「ごはんの粒」をつぶさないように、蒸気は逃がし、空気を
含ませる感じでほぐせたら、蓋をして少し蒸らします。
ポイント 「ほぐし&蒸らし」は、最重要POINT!
ごはんの炊きあがりの音が鳴ったら、
すぐ"ほぐす"ことが大事!
炊き上がったごはんをそのままにしておくと、ごはんが押し潰れて硬くなり、
食感もイマイチになってしまいます。
"蒸らし"の時間をとることは、粒の中心部まで熱を伝えて、
ごはんの「甘み」「旨み」をUPさせる重要な工程です。
6. 食す
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美味しいごはんは炊きあがりましたか?
炊き上がったごはんは、しゃもじで"ほぐし"、外気に触れさせることで米粒の表面に薄い膜、通称"おねば"を張ります。
"おねば"でコーティングされた米粒は、光沢を出し、
旨みを閉じ込めて、とても美味しいごはんとなります!
ごはんの炊きあがりの音が鳴ったら、すぐ"ほぐす"ことが大事!
炊き上がったごはんをそのままにしておくと、ごはんが押し
潰れて硬くなり、食感もイマイチになってしまいます。
"蒸らし" の時間をとることは、粒の中心部まで熱を伝えて、
ごはんの「甘み」「旨み」をUPさせる重要な工程です。
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< 教えて! 五ッ星お米マイスター >
今更聞けない炊き方のアレコレ
Q. え、計量カップって 全部 同じじゃないの?
A . 炊飯器付属のカップは ほとんど1カップ=1合ですが、
市販の計量カップには200ml(通常料理で「1カップ」と表記される量)、
250mlなど、さまざまな容量のものがあるので注意してください。
まずは家で使っているカップを確認してみるのもひとつ。
Q. なぜ、「洗米前の準備」が必要なの?
A . 最初のお水はお米に吸収されやすいからです!
ほんの少し、お水に気を使うことで、よりおいしい炊き上がりになります。
Q. 水が透明になるまで洗わなくていいの?
A . はい、洗わなくて大丈夫です!
研ぎ汁の白さは、主にデンプンが溶け出したものです。
精米技術が発達している今では、表面に着いているヌカや
汚れは簡単な洗米で十分洗い流せます。
手でお米を押さえて"ゴシゴシ"はむかしのお話です。
Q. 研ぎ終わったら、ザルに移すの?
A . いいえ!
ザルで水を切りすぎると、お米が乾燥してひび割れが起こります。
食味が格段に落ちますのでご注意ください。
Q. お米から少し変な匂いがするかも…。
A . 大丈夫です!
古米の臭みを軽くするために、普段より洗米をしっかり行えば問題なく食べられます。
Q. 水が冷たのがニガテ! 温水を使ってもいい?
A . 温水でも大丈夫です! お米には影響はありません。
ただし、水温によって米粒への吸水速度が変化します。
さいごに。スイッチ一つでごはんを炊く事が出来る時代。
古代の時代から、"米"を主食とした食文化を構築して生活してきた私たち。
さらに、近代の電子器機などの発達により、
「米を洗い、炊飯釜に米と水を入れ、スイッチを押す」
たったこれだけで簡単にごはんが炊き上がる。
高校生以上にもなれば、「ごはんが炊けない!」「炊いたことが一度も無い。」
という人は少ないハズ。
しかし、どうだろう?
自信を持って「おいしいごはんが炊ける!」といえる人は少ないのではないだろうか?
"ごはんを炊く"ことは非常に単純でシンプルなプロセスだが、
炊飯器の中でどの様なコトが起こっているのか?が解れば、
お米が本来持っている味を十二分に引き出す事が可能となる。
そのためには、"お米"の性質や正体を知る必要がある。
「敵を知り、己を知れば・・」ということである。
またそれを知ることは、単に物質的な豊かさだけではない
"精神的食文化の豊かさ"にも繋がることではないだろうか?
そして、過去の先人達がいままで育て伝えてきた炊飯という"豊かな食文化"を、私たちも後世の人たちに伝えていく責任があるのではないだろうか。
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